今まで飲んできた酒の量を覚えているか

庶民のワインエキスパートがワインが楽しくなる記事をご紹介します。

日本人ってガメイ種ほんとに嫌いですよね。

ガメイはほぼ一番タンニンが少ない黒ブドウで、日本で一番飲まれてるボジョレー・ヌーボーに使われている品種です。

で、このヌーボーはマセラシオンカルボニックっていう収穫したブドウを早くワインにするための製法でつくられているので、独特の石灰っぽいバナナみたいな変な匂いがします。

 

これがガメイ独特の匂いだと勘違いされやすいですが、イタリアのヴィーノ・ノヴェッロという新酒でもモンテプルチアーノのものを飲んだときにも全く同じ臭いがしたので、マセラシオンカルボニック臭みたいです。

 

そんなわけで、ボジョレー・ヌーボー飲んでワインを知って「ワイン嫌い」となっている日本人が非常に多いと思うんですよね。

 

日本でのワイン消費量は1998年がピークで、現在はそれよりも1人あたりの消費量が1リットルくらい少ないんだそうです。

 

20年で長野とか山梨がすっごい頑張ってワインつくって国内消費も輸出も頑張っているといるというのに、頑なに「日本は日本酒の国じゃけえ」と言ってそうなこの現状。

 

一方で、高くて美味しいとは言いがたいボジョレーに対抗すべく安くて美味しいチリワインなどが国内で多く消費されるようになっていますね。

 

閑話休題

 

ということで、通っているワイン会では「ガメイも美味しいよ!」ということを証明してくれようと今回はビオかつ優秀な生産者のガメイを通常のものとVVとを飲ませてもらいました。

 

感想としては、たくあんっぽい香り漂うVVは非常に興味深く、ゆっくりと飲みたいタイプかなと。通常の樹齢のものは、すみれやイチゴといったガメイ独特な香りでした。

 

うーん、やっぱり冷涼、かつ暖かい地域のカベルネ・ソーヴィニヨンメルローを好んで飲み、ピノノワールは美味しいものしかダメだという日本人には好まれない味かもしれません。

 

個人的には……セラーにたくさん置いてあったら1本くらいこれでもいいかな、という感じです。

 

 

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