諭吉を積んだワインでも美味しいとは限らない
先日、3万円くらいの某人気有名シャンパンを飲んでみました。ボトルはブテイユ。750mlです。
名前を出さないのは、正直コスパ悪いなと思ったからです。
偽物ではなく地域の老舗ワイン屋さんから購入したので管理もばっちりでした。もちろんブショネでもなく。
不味くはなかったんですよ。ブラインドで飲んだら1万5,000円くらいのワインかなと思うくらい。
ベストの温度は14度くらい。10度くらいだと酸味が強く、閉じてしまっていました。
調べてみると、あちこちで「美味しい!」と絶賛されているものの、複雑味には欠けるそうです。
某セレブが毎日飲むほど、という記事も。なるほど……それほど酸味や果実味が【毎日飲めるほど控えめ】なのかなと。だってインパクトのあるシャンパンって毎日飲みたいと思わないです。
何度も言いますが、まずかったわけではありません。ニュアンスもきっちりありました。ただし3万円を出した価値があるかと言えば疑問です。
箱もミュズレも、ラベルすら分厚くて超豪華。瓶のつくりも丁寧です。
でも、なんだかブランドの名前とそれを飲んだセレブが広告塔となって、本来の美味しさのはるか先を歩いているような気がしないでもないと感じました。
まあ、好みもあるでしょうけど、なんだかなあと。もっとブルゴーニュのグラン・クリュを飲んだときのような静かな感動があるのだとばかり思っていたので、肩透かしをくらった気分です。