AOCが何なのか、さっぱりわからなかった。
AOCとはアペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ( Appellation d'Origine Contrôlée)の略で、原産地呼称のことを指してワインのボトルを見るとAOCとかA~C(~の部分には例えばBordeauxとか)というふうに書いてあります。
一言で言えば、法律で認められたワインだよ、というサインなのですが、AOCはフランスのトップカテゴリのワインに表記されているためにイタリアだとDOCとかDOCGとかだったりします。
ここまではわかりやすいのですが、
このAOCが畑の名前だったり村の名前だったり地方の名前だったり、とにかくめちゃくちゃあるために、なんでその名前なのか、その名前にする必要があるのか混乱します。基本的にワインに使用されている葡萄が取れた場所の名前ではあります(あんまり自信がないため、間違っていたらご指摘いただけると幸いです)。
というわけでわたしは、
「AOCが示す範囲が狭くなるほど格が高い、ワインの値段も基本的に高くなる、=ワインの名前になってるものもあればそうでないものもある、シャトー名とAOCは別」
と覚えています。正しいとは限りません。
ワインの値段に関しては、例えばですがヴォギュエという作り手のブルゴーニュ・ブランは地方名AOCなのにミュジニーというグランクリュの畑でつくっているために人気も高く値段も高いです(元はグランクリュのワインになりますが、90年代に木を入れ替えたためにランクを落として販売されています)。
しかもこのAOC表記、基本は前述した通りではありますがシャブリだと例えばグランクリュは「A・シャブリグランクリュ・C」(もちろん仏語で)と表記されるのに、ボジョレーだとグランクリュの10の村でつくられたワインでも「A・村の名前・C」で表記されるために、それがグランクリュだとは一見わかりません。グランクリュって表記してもいいよ、ってなってたかもしれませんが。
なので、ワインに詳しくはない消費者にはあんまり親切でなかったりするし、ボルドーメドックの格付けワインと言ってもシャトー名はラベルに、AOCのとこには当たり前ですがその地域のAOCが表記されるためにそれが何級のワインなのかはわかりません。
結局、きちんと法律で認められたものだよね、ということ以外は調べたり知っていたりしないと基本的に何もわからないもの、ではあります。
ただし、ちょっと調べたり勉強していくと、どこどこのワインだからこんなふうな味なのかな、とかわかるようになるかもしれませんが、まだまだ道のりは遠いです。
ちなみに旦那には
「○○という会社に所属する××監督が△△というシリーズでつくっている映像作品郡があるとします。このDVDには所属する会社名、シリーズ名、監督名のうちどれかをタイトルの下に表記することができますが、それ以外は表記することができないとします。値段が高い順に下の表記が監督名→シリーズ名→会社名となり、例えば同じ監督が撮影したものでも納得がいかない出来だったら会社名しか表記しない、と」
と説明してみましたが、なかなか言い得ることは難しいようです。