飲んだワインの値段当てられる?
リンクはしませんが、安ワインをワインのプロに飲ませて値段を当てさせたけど外しまくったよ!!みたいな記事が話題みたいです。
その記事によると、400円くらいのワインを飲ませたら、みんな1000円とか3000円とか答えたよ、わかってないじゃん! ってことらしいですよ。
400円のワイン飲まされて1000円台の答え出したら上等だと思うんですが、筆者は数百円の誤差も当てられる凄腕テイスターなのかもしれませんね。
ちなみに、サラ・ビベみたいに超優秀な1000円切るワインもあるんで、おそらくブラインドで出したワインもコスパ高のものだと思います。
そうなると、プロでもドンピシャでは当てられないです。遠峰一青とかじゃない限り。
■ワイン詳しい人って値段当てられるの?
ワイン詳しい人とかソムリエは、ワインを飲んだ瞬間品種も値段もばっちり当てられると思われがちですが、そんなことありません。
ソムリエ、エキスパートの試験だって品種外しても合格します。ワインの外観などのコメントを正しく当てられれば(2次試験の試験官に聞きました)。
お客様にワインをお出しするのに、ブラインドでワイン当てる必要はないからです。大事なのはワインを美味しく飲む温度を把握していること、フラッペ・シャンブレがちゃんとできること、産地や品種に対して質問されたときにちゃんと答えられることです。
それに、最近は特にコスパ高のワインが巷に溢れていますしね。
ほら、ネットのワインショップでは「○○(超高級ワイン)に買った逸品」という謳い文句が乱用されてますが、それほど人の舌なんてあんまりアテになりません。
■プロの舌を騙す超コスパ高ワイン
漫画『神の雫』ではプロの舌を騙しまくる超コスパ高ワインが登場します。
例えばシャトー・モンペラ・ルージュ。2000円台ですが、作中ではアメリカ・カリフォルニアの3万円とか4万円するオーパス・ワンより美味しいと評されてました。
たしかにかなり重くてパンチが聞いていて、2000円台には思えないですよ。
それからこちら。何巻かは忘れましたが、高コスパワインとして登場。
個人的にはこれが5000円超えの味がしました。パーカーポイント90点だそうで、気になって注文したら大当たりでした。
あとは有名ですがカリフォルニアのロマネ・コンティとの異名を持つこちらも。お値段は安くないですが、高コスパです。
というわけで、プロはワインの値段を当てられるからプロではありません。
美味しいワインを提供するための知識を有しているからプロなんです。